369%の売買ルールも作れた理由
画期的なアイデアの作り方
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今回は+369%の売買ルールを紹介します。単純に売買ルールではなく、考え方やプロセスに注目してください。
アイデアは否定しないところから始まる
先日紹介した売買アイデア。同じコンセプトで他にも発展させることができます。ちなみに、先週の成績を入れた結果 +300%になりました。
あんな売買ルールで・・。と、いきなり否定的に考えるのは、かなりもったいない。
アイデアは否定しないところから始まります。自分の判断基準を一旦保留して、メリット・デメリットの両方を考えてみましょう。さらには、実践的に使うなら「どう使えるか」という「できること前提」で考えることが、上手くいく秘訣です。
私は、自分の判断基準など、狭い価値観のなかの1つでしかなく、それだけで頭ごなしに決めてしまうことは、なるべくしないように心がけています。なぜなら、画期的な考え方や、革新的なアイデアは、今の自分では思いつかないものから始まるからです。そして、多数がお金を増やせないこの世界で、多数が肯定している考え方を、そのまま受け入れて良いものか。むしろ、少数派の中に光るものがあるのではないか、と考えているからです。
取引対象を変えてみた
前回はドル円でした。まずは通貨ペアを変えて試してみました。データがあったのは、以下の9つ。
- USDJPY
- EURJPY
- GBPJPY
- CADJPY
- AUDJPY
- NZDJPY
- EURUSD
- AUDUSD
- NZDUSD
その中で、上表の通り、なかなかの好成績を収めているのがNZDJPY。今回は取り上げませんが、NZDUSDも同様に好成績で、どうやらこのアイデアはニュージーランドと相性が良い様子です。USDJPYは逆張りでしたが、NZDJPYは、そのまま順張りで機能しています。
ドル円との比較
USDJPY | NZDJPY | |
---|---|---|
利益額 | 6,651,000円 | 3,653,000円 |
最大DD | -1,766,000円 | -2,265,000円 |
リスクリターン比率 | +3.8 | +1.6 |
利益率 | 300% | 141% |
利益率+141%と、このままでも中々の好成績。ただし、利益額がドル円に比べて300万円ほど少ないこと。逆に最大DDは50万円ほど大きいことから、このままなら、ニュージーランドドル円を選択するメリットが見受けられません。
そこで、賭け方を工夫してみました。
賭け方の違いで+369%に
結果はご覧の通り。
NZDJPY | VCなし | VCあり |
---|---|---|
利益額 | 3,653,000円 | 1,855,000円 |
最大DD | -2,265,000円 | -179,000円 |
リスクリターン比率 | +1.6 | +10.4 |
利益率 | 141% | 369% |
VCすると、利益率が369%になりました。何と言っても、特筆すべきはDD-179,000円という圧倒的な少なさです。リスクリターン比率は+10.4と桁が変わりました。文字通り、効果は桁違いです。
詳細比較
NZDJPY | VCなし | VCあり | 効果 |
---|---|---|---|
勝ち数 | 295 | 20 | |
負け数 | 270 | 13 | |
勝率 | 52.2% | 60.6% | ○ |
平均利益額 | 114,414円 | 132,600円 | ○ |
平均損失額 | -111,478円 | -61,308円 | ○ |
PR | 1.0 | 2.2 | ○ |
PF | 1.1 | 3.3 | ○ |
利益額 | 3,653,000円 | 1,855,000円 | × |
最大DD | -2,265,000円 | -179,000円 | ○ |
リスクリターン比率 | +1.6 | +10.4 | ○ |
利益率 | 141% | 369% | ○ |
必要資金 | 2,589,000 | 503,000円 | ○ |
賭け方による効果は一目瞭然。
唯一、利益額が下がりましたが、必要資金は1/5に下がり、DDは1/12に下がりました。資金効率から考えれば、どちらが良いかは言うまでもありません。
これがボリュームコントロールです。
売買ルール紹介
それでは、今回の売買ルールを紹介しましょう。
事前設計
※ 基準ボリュームを10万通貨固定、スペースを最大DD×1、為替レート=81円として開始資金を算出している。
基本ルール
VCルール
- 上記ルールで勝敗をカウントする。実際には取引しない。
- 3連敗(3週連続負け)したら、翌週のみエントリーする。
- 勝敗結果にかかわらず終了。
- 以降、繰り返し。
残念なニュース
実は、10/15から3週連続負けを喫し、先週11/5からの週が正にエントリーポイントでした。
結果は+1,560pipsの勝ち。
「あと1週間早く教えてくれ!」と言いたい気持ちは分かりますが、次の機会を待ちましょう。と、同時に他のアイデアも考えてみませんか? きっと他にもたくさんありますよ。
最後に
最初に書きましたが、大切なことなのでもう一度。
単純に売買ルールではなく、考え方やプロセスに注目してください。
応用できる考え方が、きっとあります。
ボリュームコントロールについて、もっと知りたいなら。